2012-01-01から1年間の記事一覧

住まいの手帖

「暮らしの手帖」をパクったタイトル。装丁も内容の雰囲気も似てるかもしれない。「都市住宅」や「GA HOUSES」など住宅・建築雑誌等の編集長を長く担当してきた植田実氏による上質のエッセイ集。月刊「みすず」に連載した60回分を掲載している。 住宅の本に…

刈谷のまちづくり みなくる刈谷とカリコン・カリアンナイト

春恒例の建築学会東海支部都市計画員会「春の見学会」に参加してきた。今年は刈谷市。日本政策投資銀行の藻谷氏が「日本一寂れた中心市街地」として各地で講演して回り、地元でも話題になっていた2005年に中心市街地を見学したことがあった。今回、7年ぶりに…

北海道の移住・定住政策

豊橋技術科学大学の谷先生から 、北海道の各市町村で実施されている移住・定住政策についてお話を伺った。以下、簡単にメモを残すが、資料配布はなかったので間違いはご容赦いただきたい。 北海道では、道主導の下、道内の市町村が参加して、平成17年度に北…

碧南大浜てらまち散歩

仕事で碧南へ行った帰り、同行のYさんが「少し町を歩いてから帰ります」と言う。デジカメを片手に歩く気満々。思わず「一緒に行く」と答えてしまった。 碧南駅前は非常に閑散としている。名鉄三河線の終着駅のため仕方ないが、財政的には非常に裕福な市の中…

高齢者から「つながる」

先日、高齢者住まい計画関連の会議で、興味深い話を聞いた。委員の一人、K先生が最近経験したこととして、「ある一人住まいの男性から近所の人々に『私はこういう者でけっして悪い人間はないので、万一のときはよろしく』といった内容のチラシが配られた」と…

世界が賞賛した日本の町の秘密

タイトルを見て、「世界が賞賛する日本の町」のいくつかが紹介されているのだとばかり思っていた。それは、京都か、奈良か、それとも金沢・・・? ところが本書で賞賛されているのは、日本のどこにでもある「ママチャリタウン」だ。そう、本書はママチャリを…

後藤新平

越澤先生が「東京都市計画物語」や「東京の都市計画」を書かれていることは知っていたが、そもそも東京のことをよく知らない私が読んでも理解できないだろうと思い、未だに読んでいない。東日本大震災が発生し、震災復興が大きな課題になっている。今この時…

伊勢河崎商人館に寄る

久しぶりに家族そろって予定のない週末。娘が前から行きたいと言っていた牡蠣の食べ放題に行くことにした。予約時間が遅く、途中、時間調整に伊勢河崎の町に寄る。 もう10年も前に一度行ったことがあるが、当時はまだ伊勢河崎商人館の整備中。それでも伊勢河…

最近の大学建築学科の研究室選び

名古屋大学の恒川先生がfacebookで、意匠・計画・都市系の研究室の4年生配属が少ないと嘆かれて、ひとしきり話題になっていた。 実は娘はその3年生に在学しており、まさに計画系を選択しなかった一人なので、学生側からの話も含めた現状と感想を一言。 とい…

名古屋市都市計画マスタープランを考える

名古屋市の都市計画マスタープランが昨年末に決定・公表された。なかなか面白いという話を聞いていたが、先日、名古屋市の職員の方をお迎えし、内容について伺う機会があったので参加した。名古屋市都市計画マスタープランの内容については名古屋市のHPに掲…

ワールドカフェ方式

大勢の人々の参加と合意の下で計画策定などを進める手法として、ワークショップを開催するということはもうほとんど当たり前な手法として実施されている。もちろん何でもワークショップをすればいいわけではなく、目的に応じて適当な方法で行うことが大事な…

日本の植民地建築

年末に読んだ「植民地建築紀行」に続いて、西澤先生の植民地建築本を読んだ。こちらの方が先に発行されており、あとがきには日本建築学会賞を受賞した「日本植民地建築論」のダイジェスト版として発行されたと書かれている。 「第1章 植民地建築」で西澤先生…

郊外はこれからどうなる?

「はじめに」に「東京郊外を考えるための最低限の基礎知識が身につく、入門書」と書かれている。また「公開講座で・・・若い人たちを相手に話した内容をまとめたもの」とある。 これまで『「家族」と「幸福」の戦後史』や「ファスト風土化する日本」などで郊…