2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

東日本大震災への住宅行政の対応と平時の備え ~ 仮設住宅中心を改め、仮設避難施設を供給し恒久住宅対策に重点を移すべき

先日開催された公共住宅部会は意見交換の後半で刺激的な提案が飛び出し、活気と興奮に満ちた研究会となった。基調報告は中部地方整備局の宮森住宅整備課長。ブログ記事と同じタイトルで1時間以上にわたり、東日本大震災への住宅行政の対応と自ら岩手県で応急…

開発空間の暴力

大津市のいじめ自殺事件が連日報道されている。「いじめ自殺を生む風景」という副題のとおり、本書では1980年から2006年に至るまでのいじめ自殺事件が発生した地域の特徴について調べ、地域開発と風景がいかにいじめ自殺に影響しているかを考察する。 いじめ…

東京丸の内近辺散策

東京での仕事帰りに東京駅まで戻ってから、せっかく来たのでと丸の内近辺を散策した。地下鉄「丸の内」駅から新丸ビルの地下に移動。エスカレーターで地上階に上がる。「新丸ビルも1階基壇部分に少しは昔のイメージを出そうとしているみたいですが」と 後述…

茅野市の藤森作品と茅野市民館

このところ夏には避暑に車山高原によく行く。茅野市神長官守矢史料館へは2005年に訪れたが、その時には完成していたはずの高過庵には寄らなかった。茅野市民館は2007年に行ったが、その時も娘はいなかった。一昨年、娘と一緒に車山高原に行った時は、安藤忠…

UR鳴子団地の再生と高齢者支援

UR(都市再生機構)では平成19年末に「UR賃貸住宅ストック再生・再編方針」を決定し、全国に約76万戸あるUR賃貸住宅の再生・再編を進めることとしている。中部支社管内にも約6万戸弱のUR賃貸住宅があるが、このうち約1万戸については団地再生や用途転換、土…

まちの幸福論

コミュニティデザイナー・山崎亮が最近注目を集めている。いくつか著書がある中で、「まちの幸福論」というタイトルに惹かれて、まずは本書を手に取ってみた。 第1章・第2章で筆者がコミュニティデザイナーの道を歩むまでの経緯や経験を語り、第3章でNHK「東…

空き家急増の真実

日本の人口減少が始まるにつれて、過疎地や地方都市において空き家の増加が問題となりつつある。いや都市部でもニュータウンの空き家増加は大きな話題になっている。空き家問題については、老朽化して放置された危険な空き家の撤去をいかに進めるかという問…