2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

被災地を歩きながら考えたこと

建築評論家の東北大学教授・五十嵐太郎の震災後初めて出版されたエッセイ集である。建築界では有名になった耐震改修後にも関わらず損傷した研究棟には筆者の研究室も入っていたそうである。震災当日は横浜のトークイベントに参加中で身体的な被害はなかった…

限界集落の真実

「限界集落」という言葉が初めてマスコミで喧伝されたのは2007年のことだったそうだ。自民党が参院選で大敗し、地域間格差問題の象徴として取り上げられた。時に「自然消滅するような地域に税金を投入するのは無駄だ」という議論とともに。 私としてはそうい…

愛知県営住宅めぐり-最も新しい住宅と最も古い住宅

愛知県には約300団地、6万戸の県営住宅がある。このうち名古屋市内にあるいくつかの住宅を見て回った。 最初は県営紅梅住宅。この3月に竣工し、4月から入居開始をした5・6階建て32戸の新築住宅だ。環境共生に配慮し、屋上緑化や雨水貯留槽の設置、駐車場の緑…

建築の大転換

建築家・伊東豊雄と思想家・中沢新一の対談集。2009年7月の青山ブックセンターでの対談。2011年2月の伊東豊雄設計事務所設立40周年パーティでの対談。2011年3月の伊東建築塾プレイベントでの藤森照信も加えた鼎談。そして2011年7月の伊東建築塾での中沢氏の…