2024-01-01から1年間の記事一覧
大学の講義で、ハビタットについて説明しようとした。しかしイスタンブール宣言にしろ、最新のキト宣言にしろ、その内容はけっしてわかりやすくはない。そこでネットを見ていたら、ハビタットによる住宅の7条件を見つけた。下に引用した内容だが、この原典を…
人口減少局面に入って久しい日本。にも関わらず、相変わらず全国で再開発事業が進められている。私の住む街でも、駅前広場の再整備について、いったん決定した整備案が、住民意見等が提出される中で、見直しが行われた。一方、隣々駅前では、1階がコンビニ、…
コーポラティブハウスについては、大学の講義の中でも取り上げて説明をしている。だが、一時のブームは去り、今や名古屋圏で事例を聞くことは少ない。居住者が計画段階から協働して住まいづくりを進めること。その理念は良しとして、実現することは難しい。…
昨年末に、中日新聞で、この本を題材にした連載記事が掲載された。学生のレポート課題にするにはいいかと思い、感想などを書いてもらうことにした。しかし、自分自身が元となった本を読んでいないのはまずいだろうと思い、さっそく読んでみた。 松本明子の実…
広井良典が商店街の本?というので、どんな内容かと思ったら、広井自身は総論にあたる第1章のみで、第2章以降はさまざまな経歴の筆者が分担して書いていた。執筆者には、経産省の役人もいれば、日本商工会議所職員、京都府商店街創生センター職員、東京R不動…
筆者の三好庸隆氏は、市浦都市開発建築コンサルタンツでいくつかのニュータウンの整備計画に従事した後、独立し、現在は武庫川女子大で教授を務めている。この間、明舞団地の再生コンペで最優秀賞を受賞するなど、もっぱら関西のニュータウンを中心に研究等…
饗庭伸の名前があったので思わず借りてしまったが、饗庭氏は「まえがき」と各扉ページの小文を書いているのみで、他は、24のテーマごとに若い研究者等が、そのテーマに関するキーワードを10程度選出し、それぞれ定義や関連事項等を書いている。24のテーマは…
隈研吾は好きではない。その作品は、無理に木材などを使用しているような感じがするし、彼自身にも権威主義的な臭いを感じる。それで、本書もそうした偏見を持って読み始めた。 「日本の建築」というタイトルだが、対象とするのは明治以降の日本建築。タウト…