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天神橋筋商店街と大阪市立住まいのミュージアム

Dsc01855 久々に大阪へ行く機会があり、ついでに天神橋筋商店街を訪問した。ネットを検索すると日本一長い商店街と紹介されている。天神橋六丁目には大阪市立住まいの情報センターと住まいのミュージアムがある。これも一緒に見たいと思って、予定より早い新幹線に乗った。

 新大阪でJR東海道線に乗り換えて、大阪で環状線に乗り換え。天満駅で降りる。改札口を出たすぐ前に、ごみごみとした小さい木造家屋が小さい広場に面して並んでいる。看板に「天神橋筋四番街商店街振興組合 カルチャーセンター」の文字。

 マンション横の狭い道をたどるとアーケード街に出る。ここは天神橋筋四丁目。住まいのミュージアムは最後にして、まずは南に一丁目方向に向かう。四丁目あたりは通り幅も広く、所々空き店舗もあるものの、通りに商品が飛び出て、平日の午前中にしてはまあまあの活況を呈している。

Dsc01860 大きめの道路を横断すると、天神橋筋三丁目。通りの入り口に梅の花をデザインした大きなサインが上がる。振り返ると、四丁目商店街の入り口にも。「ギャルみこし」の垂れ幕と幟が並ぶ。三丁目商店街を少し歩くと左側に「楽歳天三/天満天神楽市楽座/関西大学リサーチアトリエ」の看板。白基調の明るいスペースの中には学生とおぼしき女性がパソコンに向かっていた。通りに突き出してパンフレットが置かれており、商店街の地図などをゲットした。

 通りに面する各商店は、1店舗ずつ鉄筋コンクリート造や鉄骨造で作られているものが多いが、中にはマンションの1階部分を貸店舗にしているものもある。2丁目のところで国道1号線を横断。アーケードの入口に立派な人形が南北4体ずつ飾られている。天神祭の御迎人形だそうだが、非常に躍動感がある。 Dsc01872

 道路を渡ってしばらく行くと上部に「大阪天満宮参詣道」の大きな赤提灯。東側に広場が見える。足を進めると奥に「天満天神繁昌亭」。上方落語専門の定席寄席だ。右に折れると神社の入り口。中に入ると広い境内。大阪天満宮に北の裏口から入る。天神橋筋の名前の由来となる神社だ。もちろん祭神は菅原道真。境内の西には資料館もある。本殿は弘化2(1845)年に再建されたもの。表門も相当に立派だ。

 門を出て西へ商店街に戻る。ここから南が1丁目商店街だが、やや寂しい感じ。ここで引き返すことにする。国道を北に渡ると地下鉄南森駅の出口。そこに木製ベンチが並べられ、サラリーマンが数人休んでいる。「皆様のおかげで駐輪が無くなりました」と書かれた札がかけられている。関西大学リサーチアトリエが実施する社会実験だ。

Dsc01877 4丁目まで戻る。JR環状線の高架手前を西に出ると、大阪市北区役所。南に関西TVとキッズプラザ大阪が入る扇町キッズパークだ。外観だけ見てまた商店街に戻る。高架をくぐって5丁目に入ると、道はぐっと狭くなり、パチンコ屋などが多くなる。レンタルスペースと書かれた個店がいくつか見られる。貸店舗のことを大坂ではこう呼ぶのか?

 6丁目に入るとさらにコアに。狭い道で人出も多くなる。5丁目との境を左に行くと天五中崎通商店街。右に抜けると天満市場があったのだが、気が付かなかった。そこはもっとコアらしい。残念。両側から幟が差しかけられた中を抜けると突き当たりは広い道路に出る。道路の先にも商店街は続いているようだが、アーケード街はここまで。南東角に大阪市立住まい情報センター。この日のもう一つの目的地だ。

Dsc01882 大阪市立住まい情報センターはその名のとおり、住宅関係の情報提供をする住情報プラザと大阪市住まい公社、子育ていろいろ相談センター、さらに最上階に住まいのミュージアム・大阪くらしの今昔館が入っている。ちなみに3階には大阪ガスのショールーム「ディリパ大阪」、1階に三井住友銀行天六支店、そして地下は地下鉄につながっている。

 まずは住情報プラザへ。相談窓口と展示スペース、打合せスペースがあり、住まいのライブラリーも併設されている。新婚家賃補助の掲示がやけに大きい。ちょうど午後からは「民間住宅活用型セーフティネット整備推進事業」の説明会が予定されていた。

 続いて8階、「住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館」へ。入場料は600円。受付を通ってエスカレーターで10階へ。階下に 江戸時代の大坂の町並みが再現されている。9階へ降りていくと、ちょうど町家ツアーが始まるところ。せっかくなので参加した。ちなみに参加者は9名。今日は多いと言っていた。 Dsc01884

 女性のガイドさんが大阪弁で1軒1軒ていねいに説明してくれる。春から夏にかけては祭りの飾り。通りには高張り提灯が上げられ、各町家の前に幔幕がかけられている。中には各店の商品を使った祭り飾りが並べられている。化粧道具や櫛等を扱う小間物屋の鶏、輸入雑貨を扱う唐物屋の獅子舞は見事。またはね上げ戸や釣り下げ戸、無双窓なども再現され、実際に開け閉めをしてみせる。時折、三択クイズも織り交ぜて、楽しく町家のくらしや仕掛けを説明してくれる。

 途中でスクリーンに花火も上がる。場内は約45分かけて明るくなり暗くなって1日を再現。それもまた面白い。裏長屋のくらしも垣間見て最後は銭湯へ。大阪は明治に入るまで混浴だったとのこと。色々な話を聞いたけど、覚えきれない。建築や住宅に関する知識もいっぱい。知らないことも多かった。

Dsc01886 あっという間の45分間。帰りは大阪の街の歴史をいくつものパノラマ模型で再現した展示を見る。バス住宅の団地やRC造の市営住宅団地も再現されており興味深い。でも時間がなくなってきたので駆け足で見学。

 昼食は天六商店街に戻って、激辛汁なし坦々麺の楊楊で麻拉麺のセットを食べる。山椒が効いて面白い。麺を食べたらご飯を足して坦々飯。スープを加えて坦々汁。どれも美味しい。

 日本一長い商店街は長いだけじゃなく面白い。町家ツアーにも巡り合えてラッキーだった。今度は秋冬の展示を見てみたい。その時には天満市場ものぞいてみよう。

●参考 フォトアルバム「天神橋筋商店街」