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ワールドカフェ方式

 大勢の人々の参加と合意の下で計画策定などを進める手法として、ワークショップを開催するということはもうほとんど当たり前な手法として実施されている。もちろん何でもワークショップをすればいいわけではなく、目的に応じて適当な方法で行うことが大事なのは言うまでもない。

 昨年度、ある計画の策定にあたって、この計画に関する課題や方策をテーマに、NPO等を通じて参加者を公募しワークショップを行った。この企画にあたり、従来の数人がテーブルを囲んで付箋紙を使ってみんなの意見を出し合い、意見交換し、テーブルごとにまとめて報告をするような一般的なワークショップではなく、ワールドカフェ方式でやらないかと提案した。

 ワールドカフェ方式とは、一般的なワークショップよりはテーブル人員を少数に設定し、テーブル毎に異なるテーマについて話し合い、かつ20~30分程度の短時間で次から次へとテーブルを変えて話し合いをしていく。各テーブルにはテーブルマスターが付いて、そのテーブルで話されたことをまとめる、という方法だ(たぶん。下記のネットを読んだ限りでは)。

●参照  「HUMAN VALUE:ワールドカフェ」  「WORLD CAFE.NET:ワールドカフェとは?」

 つまり、多様な意見を集め、かつそれなりに深めるには最適な方法だと思ったのだが、その時は、コンサルタントの方に「経験がないので」と断られた。ちなみに当時、私は部外者からの提案だったので採用されなくてもしかたがない。

 今年度に入り、ある条例に基づく事務に関する調査で、コンサルタントから「ワールドカフェ方式でやりたい」と提案を受けたので、一も二もなく「やりましょう」と大賛成した。もっとも、その担当者とワールドカフェ方式について若干理解が異なる部分があり、私なりに修正指示等をして実施してもらった。

 残念ながら当日は別の仕事が入り参加できなかったので、正確なことは言えないのだが、その後の報告を読み聞くと、ワールドカフェ方式を採用した狙いがよく現れており、ほっとした。

 こちらの狙いは、施行後10数年が経った条例の現状と成果について、本音を聞きたい、現状を知りたい、思いつきの提案を語ってほしいというものだった。おかげさまでというか、そんなんでいいのというか、「条例の整備基準が間違っている」とか「届ければよくて不適合でもかまわない」とか「不適合になりそうなものは届出をしない」とか、まあ言いたい放題。もちろんそんな意見ばかりではなく、なるほどと思う提案や気付きもあって、大いに参考になった。

 これらの本音に加え、アンケート調査や有識者会議等の議論などを基に、今後さらに検討を進め、方針(案)としてまとめていかねばならないので、担当者はこれからが大変だが、それはそれとして、ワールドカフェ方式の威力をそこそこ感じた次第。実際、ボクも立ち会いたかったなとは心底思っている。