高速道路料金

 もう1年ほども前から隣の席に土木技術者が座っており、土木の世界のことをいろいろ教わっている。お互い当たり前と思ってきたことがそうでないことを思い知らされ面白いことこの上ない。昨年春先の鉄鋼スラグの野積みによる有害物質漏出事件や最近の道路暫定税率特定財源の問題まで、彼らが常識としている実に多くのことを私が知らずにいることか。  そうしたことの一つとして、この間初めて知った高速道路料金の秘密。  東名高速名古屋ICの東寄り日進JCTからモリコロパークに伸びる短い有料道路名古屋瀬戸線は愛知県道路公社が建設管理し、料金徴収をNEXCO(この名前すら未だにすんなり出てこないけど)に委託している(知らんかった)。その額100円。  ところで高速道路料金って基本的に通行距離に応じた従量制になっていたこと知ってました? プラス初乗り料金(というか施設使用料というか)が加わり、150円+距離相当金額で決定されるとのこと(橋梁やトンネルなど一部特別料金区間あり。また100kを越えると割引となる)。 参考:高速道路料金の種類と仕組み  そこで、名古屋ICから日進JCTまでの間の距離相当額が100円で、日進JCTから長久手ICまでの間が100円と同額なため、結果的に東から来ると、名古屋ICで降りても長久手ICで降りても同額。逆に西の春日井や一宮から来ると、名古屋までの料金より200円高い料金になっている。  昨日、新名神が開通し、豊田JC以東と草津JCT以西のルートの選択肢が二つに増えた。距離的には新名神を使った方がかなり短いようだが、旧名神の料金を下げるわけにはいかなかったらしく、名神の栗東ICよりも遠い草津田上ICで降りた方が700円も安いという現象が発生している。  昨日の新聞には、環状的に延々と走って隣のICで降りると走行距離に比して極端に安い料金で済んでしまうことに対して、料金所やETCでIC進入時間を参考に摘発していく旨の記事が載っていたが、昔、東海北陸自動車道の川島PAから河川環境楽園で1日遊び、隣のICで降りた経験を有する私としては、一方でこんなPAを作っておきながらこうした対応はないんじゃないかと思う。同様の楽しみ方は豊田の鞍ケ池PAや刈谷ハイウェイオアシスでも可能であり、今後どういう対応をするのか関心がある。PAでお金を落としたんだから大目に見てよ。