エリアマネジメントから考える住宅・マンション・団地の再生

表記のタイトルのシンポジウムに参加した。前半に、東大教授の松村秀一氏による「エリアの再生と団地・マンション」と題する講演と、弁護士の花井増實氏による「高齢者のマンションライフと法制度・公的支援」と題する講演があり、後半は講演された二人に、…

「グローバルゲート」と「ささしまライブ24」地区

10月5日に名古屋駅南の「ささしまライブ24」地区に新たな複合施設「グローバルゲート」がオープンした。「テラッセ納屋橋」へ見学に行くついでに、ぶらっとグローバルゲートも見学をしてきた。 「ささしまライブ24」地区は、名古屋駅から「あおなみ線」で一…

納屋橋東再開発ビル「テラッセ納屋橋」

名古屋の堀川・納屋橋南東の一角で建設が進められていた再開発ビルが完成し、7月に竣工式典があった。既にマンションの入居は始まり、テナントである読売新聞も営業を始めている。商業棟などは9月にグランドオープンする予定。その前に再開発組合の方から話…

リバースモーゲージ型住宅ローン

先日、住宅金融支援機構の方から、住宅融資保険を活用した「リバースモーゲージ型住宅ローン」の概要などについて話を聞く機会があった。「リバースモーゲージ型住宅ローン」とは、60歳以上の方が居住住宅を担保に、金融機関から融資を受けて、死亡時までは…

「計画的縮退」について

facebookで若い昔の同僚と議論をした。 先に書いた「町を住みこなす」の後半で、高蔵寺ニュータウンの地域循環居住について書いたが、そこから「計画的縮退」について派生した。 彼が「そろそろ『計画的縮退』が必要だ」というのに対して、私からは「行政的…

ラ コリーナ近江八幡

岐阜羽島のコストコへ行きたいと妻が言う。でもそれだけでは面白くないともう一足伸ばして「ラ コリーナ近江八幡」まで行ってきた。言わずと知れた藤森照信の作品。正直言ってもう少し近いかと思っていたけど、八日市ICを下りてから約30分。意外に時間がかか…

町を住みこなす

大月先生の講演会が先日あった。あいにく参加できなかったが、本書と同じタイトルというので、さっそく読んでみた。大月先生には2015年に講演会があった時にも参加した。その時は「人口減少時代の住宅地運営~住宅地における多様性の獲得」というタイトルで…

これからの地域再生

飯田泰之が編者となった本は、先に「地域再生の失敗学」を読んだ。地域「再生」とは経済的な向上だとはっきりさせることで、わかりやすく地域再生を論じていた。本書では、前著で対談した相手とはまた違う6名の著者による、それぞれの分野における地域再生策…

ヌーヴェル赤羽台とパルロード赤羽

横浜での仕事を終えて、東京都北区赤羽に向かった。ヌーヴェル赤羽台はURが建替え事業を進めている団地で、これまでにD街区までが完成している。A~C街区が完成した時点で、2012年度グッドデザイン賞を受賞。さらに2015年末にD街区が完成したことで、2016年…

横浜馬車道駅周辺の再開発(北仲通北地区・南地区)

先日、仕事でUR都市機構の本社へ行く機会があった。せっかくなので、UR都市機構本社が入る横浜アイランドタワーを含めた北仲通南地区とその北側の南地区の再開発について見学をしてきた。 当日はJR桜木町駅から歩いてみたが、暑い中では少し遠い。大岡川に架…

名古屋市営高坂荘のリノベーション住宅

今年のGW明けの5月、名古屋市天白区の市営高坂荘で、高坂学区地域コミュニティ活性化プロジェクトの一環として、若年世帯向けにリノベーションされた市営住宅の募集があった。 高坂学区は高齢化率が41.7%(H27.12.1現在)と名古屋市266学区の中で最も高くな…

県公社住宅を活用した高齢者住宅「ゆいま~る大曾根」

6月に名古屋市大曽根で(株)コミュニティネットが、県公社住宅の空き室を活用したサービス付き高齢者向け住宅「ゆいま~る大曾根」の募集を開始し、新聞やテレビ等でも取り上げられた。(株)コミュニティネットのホームページにはその後の状況が掲載されている…

近代化遺産を歩く

2001年発行だから、もう16年も前の本である。これまでも何度か書店で手に取ったことがあるが、先日ようやく購入した。どうしてこれまで購入しなかったかと思うに多分、もっと土木的な構造物が掲載されていることを期待したからではないか。思った以上に建築…

世界の美しい名建築の図鑑

原題は「THE STORY OF BUILDINGS」。「建物の物語」。この方が内容を的確に表している。確かに精密で美しいイラストがついて、世界の様々な建物の特徴が余すところなく表現されている。それらを見ているだけでも楽しい。外観だけでなく、内部も各所で建物を…

知りたい、歩きたい! 美しい「日本の町並み」

GW前に東北旅行へ行った。その際に旅程の参考にするため、本書を購入。中でも目に付いたのが「出雲崎」。期待通りの妻入りの町並みを見学した。しかし、出雲崎に行って初めてわかったのは、建物自体は意外に新しい、ということ。本書ではそこまでは書かれて…

モダニズム建築紀行 日本の1960~80年代の建築

「モダニズム建築紀行―日本の戦前期・戦後1940~50年代の建築」とセットだが、後巻である本書から読み始めてしまった。1960年から1983年までに建築された46件の建物を紹介する。大阪府建築士会の会報「建築人」に「記憶の建築」として2009年から掲載されたも…

人間の居る場所

3部構成で、第1部が筆者自身の講演がベースとなった都市論、第2部は陣内秀信や山本理顕らとの対談集、そして第3部は三浦氏がプロディースした吉祥寺と福井市浜町でのコミュニティデザイン大賞の顛末とこの章に関わった人々によるコメントなどで構成されてい…

町の未来をこの手でつくる

紫波町のオガールプロジェクトについては、本書を読むまでほとんど知らなかった。筆者の猪谷氏は産経新聞記者を経て、現在はハフィントンポストの記者を務めている。前著「つながる図書館」が好評で、そのつながりとして紫波町立図書館を取材。オガールプロ…

日本語の建築

先に「『建築』で日本を変える」を読んだ。それは伊東豊雄に対するインタビューをまとめて本にしたものだった。本書を購入してから、これも同様にインタビューをまとめたものだということに気が付いた。それで同じようなことが書かれていたらどうしようかと…

賃貸マンションの一棟リノベーション

先日、住友林業(株)が展開する一棟リノベーション分譲事業を見学する機会があった。住友林業では「フォレスティア」というブランド名をつけて全国展開を始めている。見学したのは愛知県長久手市の「フォレスティア藤が丘」。地下鉄東山線終点の藤が丘駅から…

ひらかれる建築

2013年に松村先生は二つの本、「箱の産業」と「建築―新しい仕事のかたち」を出している。本書はその続編として、これからの「建築」のあり方、方向を考察したもの。「民主化」をキーワードに、グロピウスなどが、庶民が健康で快適に住むことができる住宅のプ…

空き家の手帖

先日、京都空き家セミナーを聞いた際に本書を購入した。わずか91ページで、活字や行間も大きいQ&Aのページが中心で、その間に5つのコラムと空き家活用事例が6点掲載されている。最初の方のページなどは、見開きで「手遅れになる前に」「活用しましょう。」と…

建築士制度の矛盾

新年早々、建築士のあり方について議論をしてしまった。 昨今、ゼネコンでは建築系学科を卒業した社員に、一級建築士よりも一級建築施工管理技士を取得するよう勧めることが多い。一定規模以上の工事現場には監理技術者を配置する必要があるが、監理技術者の…

老いる家 崩れる街

人口減少に伴い、住宅や住宅地が余ってくる、空地や空き家が多く発生してくるということは、社会的に、そして住宅施策においても最重要な課題となっている。しかし本書はこの問題を都市計画の課題として考察し、方策を考えようとするものである。「はじめに…

集合住宅

副題は「20世紀のユートピア」。「まえがき」の副題に「集合住宅にユートピアを求めて」と付いている。単に世界の集合住宅を紹介するのではなく、集合住宅がいかに人々のユートピアを求める活動の一環として実現されてきたかを、ドイツ、オーストリア、オラ…

あけましておめでとうございます

今年は変革の年。さて、4月以降、どんな人生が待っているのか。楽しみでもあり、悩んでいます。いずれにせよ、常に前向きでいたいものです。責任感を持って、楽観的に。

「ハイテク」な歴史建築

筆者は半導体・物理学の研究者である。一方で根っからの古建築好きのようで、全国の伝統的な建築物を見て回っている。タイトルを見て私は純粋に、伝統的建築物に使われている現代にも通じる技術を解説する本だと思っていた。しかし上述のように筆者は建築の…

京都空き家セミナー(京都・六原における空き家対策の取組)

京都市及び京都六原学区における空き家対策についてのセミナーがあり、聴講してきた。なかなか楽しく、かつ勉強になるセミナーだった。以下、その概要を記録に留めておく。 まず京都市役所からは都市計画局まち再生・創造推進室密集市街地・細街路対策課長の…

タワー

「シリーズ・ニッポン再発見」の中の1冊である。既刊は「マンホール」に「銭湯」、「トイレ」、「橋」。続刊として「包丁」が予定されている。タワーが日本独自の文化ではないし、五重塔など寺社仏閣は含まれていないので、シリーズに入るのはやや違和感があ…

小さな建築

「小さな建築」って何だろう? ○「小さな建築」とは、寸法が小さな建築ということではありません。私たちが持って生まれた五感が、その中でのびのび働く建築、あるいは私たちの心身にフィットする建築・・・ここはどこ、今はいつ、これは何、隣はだれ、私は…